地域の方からの募金をもとに不妊治療に悩む人をサポートし、企業や地域へと働きかけて安心して妊娠・出産できる社会づくりを進めている、「広島県こうのとり基金」のチラシを作成させていただきました。
どうしたら、もっとたくさんの方にこの活動に興味を持ってもらえるのか。ヒアリングから生み出された、その答えの一つが、「小さな命を授かり、赤ちゃんが生まれた時の感動」を鮮明に思い出してもらうことでした。
育児をしたことのある人なら誰しも体験したことがある、小さな手が指をキュッと握ってくる様子をメインイメージとして大きく入れ込み、見た瞬間に“あの頃の想い”が蘇る、命の誕生を願う「思いやりの連鎖」を広げるきっかけづくりとなることをめざしました。
事業内容も、硬質な説明として受け取るのではなく、そこに込められた“想い”の優しさや、小さな相手を愛おしむ柔らかさが全面に感じられるよう、命や息遣いを感じさせる手書きのタッチにこだわりながら制作していきました。
2人の子どもを持つ親としても、この人間味にあふれた活動の訴求に、コピー作りも含めてかかわれたことに感謝しています。
新しい命がうまれる奇跡のような喜びが、たくさんの方に訪れますように。